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 目次 1.プロローグ:ピッチで相見えるペップとボージャン 2.早速ペップ色が見えるシティ 3.カウンターのストークが狙ったところはあいつの裏 4.躍動するストークのハイプレス 5.それでも勝つのは俺たちだ 6.余談

 1.プロローグ:ピッチで相見えるペップとボージャン 来週にはシティvsユナイテッドのマンチェスター対決があるので、まずはシティの方から。以前試合を見ながらtweetしてた内容と大枠は変わらないのだが、新たにわかったことなどもあるので細かく見ていく。

シティのスタメンは、カバジェロ、コラロフ、オタメンディ、ストーンズ、サバレタ、フェルナンジーニョ、シルバ、デブライネ、スターリング、ナバス、アグエロ。 さてさてシティ指揮のペップ・グアルディオラを見るのは初めて。ストーンズやノリート、怪我中のギュンドアンなどを選手を獲得している。果たしてプレミアリーグでも旋風を巻き起こせるか。

ストークのスタメンは、ギヴン、バーズリー、ピーテルス、ショークロス、ヴォルスハイト、ジョーアレン、ウェーラン、ボージャン、ギルバート、アルナウトヴィッチ、ディウフ。バルセロナ時代にペップと遺恨を残しているボージャンはストークで3年目を迎える。またこのあいだのEUROでも活躍し、リバプールにいたジョーアレンがやってきた。そして昨シーズンのチーム最多得点者であるアルナウトヴィッチも楽しみである。以前マンチェスターシティで監督をしていたヒューズが監督だ。


 2.早速ペップ色が見えるシティ

まずはシティの攻撃。ビルドアップ時にサパレタがペップお得意の中央ポジションに移動していく。ポゼッションサッカーにおいて、中央で優位性を作ることは非常に重要だ。

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サパレタの動きに合わせて、例えば右サイド側でボールを持っている時には、基本的に上図のようにポジションが変化していく。 ストークはサパレタの動きに対して、アルナウトヴィッチがついていくことで対応する。すると、サパレタが空けたサイドのスペースにナバスが下がってくることで、CBからのパスコースを確保することに成功する。同時に、デブライネがインサイドハーフの仕事として、中央から同サイドのSBとCBの間にスルスルっと動いていく。デブライネの動きに対して、ストークはマークを受け渡すことはせず、ボランチのウェーランがついていく場面がほとんどだったように思う。 その場合、セオリー通りであれば、ジョーアレンがボールサイドに少しスライドし、ジョーアレンがいたスペースを逆サイドのSHであるボージャンがバイタルを埋めにくる。しかしボージャンにそういった動きは見られなかったため、ジョーアレンは1人でバイタルを担当することとなり、これはきつい。危ない場面が出てくることは目に見えたようなものだ。

で、ナバスがボールを持つと、対面のSBがついてきていなかったらドリブルを開始する、また裏を狙うデブライネへのスルーパスや、デブライネや降りてきたアグエロとのコンビネーションなどで攻めていく。さらに隙を見てサパレタがゴール前に迫っていくこともあった。サイドからセンタリングがあがりそうならアグエロだけでなくスターリングもダイアゴナルランでゴール前に侵入していく。 ちなみにコラロフが少し中央寄りにいくと、ボージャンも中央によるため、フェルナンジーニョにパスが出ると、ボージャンとギルバートで挟み込みを行ってボール奪取する場面が見られた。コラロフはあまり中央に行き過ぎなかった。

またビルドアップは右サイドから行うことが多く、左サイドから始めることは少なかったが、その際にもコラロフが中央にポジショニングすることは少なく、普通にタッチライン際にいることが多かった。なのでシルバが降りてきて、スターリングが裏を狙ったり、その2人にデブライネが近づいてきて3人のコンビネーションで相手の守備を惑わしながら攻めていた。

それ以外のビルドアップとして、ストークは前半CBに激しくプレッシャーをかけることをしなかったので、自然とシティのCBが一人空く場面が出てくる。その際、ストーンズがフリーとあらば運ぶドリブルでぐいぐい前線に進んでいき、敵を引きつけ、時間とスペースを得た味方にパスを繋げていて良かった。

そんな感じでシティの攻撃が進められた。シルバは巧みなポジショニングで、次々と中継地点となる場所へ上下にスルスルと移動し、ビルドアップの部分からゴールを狙う1歩手前のラストパスの部分まで存分に貢献していく。シティでこういった役割を担っているのはシルバのみだったが、そういうゲームコントロールのできる人材が多くはないかもしれないシティ。ギュンドアンの復帰までにシルバが怪我をしないことを祈る。 ちなみにデブライネはシルバほど上下するのではなく、左右に動いてサポートすることが主な仕事であった。 アグエロはよく降りてきたり、サイドで起点になったりしていたが、えっゴール前に誰もいないじゃん現象が見られ、動く回数が後半にかけて徐々に少なくなっていく。アグエロが自分で動いて持ってゴール前見たら誰もいないやんみたいなことになってた時があったのはちょっと笑った。

またシティはボールを奪われれば、何秒ルールかしらないが周辺の選手がすぐに集まってボールを奪う仕組みとなっており、そこからのショートカウンターも有効に働いていた。

 3.カウンターのストークが狙ったところはあいつの裏 一方ストークのビルドアップ時、シティは4-4-2気味。ゾーン3、つまりアグエロがCBにプレスしに行ったり、たまにGKまでアグエロもしくはシルバやデブライネがプレッシャーをかけにいくこともあった。ただアグエロはそこまで激しくは追わない。試合後ペップはアグエロに守備もっとしろと言ったそう。

で、ボールの奪いどころとしては、そのまま精度の低いフィードをさせて奪ったり、もしくはストークSBにボールを持たせたらシティSHがプレッシャーをしっかりかけにいく。同サイドのストークSHにパスが出たら、シティのSHもしくはインサイドハーフがSBと挟み込む、SBから中央にパスが出たら周辺の選手が一気に集結して奪ったり、というものだった。

対する前半のストークのセットオフェンスは、キープのできるボージャンやギルバートを使って、時間とスペースを作り、崩しの部分では左サイドに持っていき、アルナウトヴィッチを活かしていくことを狙う。ちなみにボージャンやアルナウトヴィッチはもちろん上手いのだが、ギルバートの奪われない体の強さとキープ力も非常に印象に残った。

しかしストークの本来の狙いは当然カウンターだ。ストークは、ボールを奪取したらすぐに裏へのパスをすることが多かった。前半10分を経過したころからコラロフよりサパレタの方が中央にポジショニングすることが全然多いことに気がつくと、そのサパレタの裏へのパスが自然と多くなっていく。シティは守備で奪えることも多いが、繋がってしまうとアルナウトヴィッチが躍動する。そのためオタメンディはサイドにつり出され、つり出された空いたスペースにディウフが侵入していき、ストーンズもついていくけどサパレタも急いでそのスペースを埋めに行く。ゴール前に迫ってくる逆SHのボージャンをコラロフが、ギルバートにはフェルナンジーニョがつく。しかしこぼれ球のところには後方から駆け上がってきたジョーアレンも迫っていき、ミドルシュートを狙う。それをなんとか遅らせるからみんな早く戻ってこい、というのがシティの守備となる。で、前線の選手が戻ってきたらそうは、シティもそう簡単には攻めさせなかった。
ちなみにジョーアレンは普通にうまいのに、カウンター時にもよくゴール前まで迫ってきてて、本当に上下によく動くし良い選手。

そんなシティがポゼッション率を高めた試合の中、ストークは序盤耐えていたものの、前半26分にPKを与えてしまい、アグエロが先制。前半35分にはセットプレーからアグエロが2点目をとり、前半が終了する。ストークはすでに書いたように、かなり人についていくので、ついていった分スペースが空いてしまうことがデメリットだが、それも仕方ないと踏んでいただのだろう。


 4.躍動するストークのハイプレス 後半、相手に自由に持たせてたら前半みたいにそのうちやられちゃうよねということで、ストークが前線からGKまでグイグイとプレスをかけ始めると、シティはそれにたじたじとなることも多く、攻め込まれ始める。すると後半開始早々PKを獲得し、ボージャンが決めて1点差に迫る。

そんなプレスに対して、GKを使ってビルドアップを優位に図っていきたいシティ。で、ハートに変わってスタメンのカバジェロだが、前半はそこそこ落ち着いてビルドアップに関わっていたが、ストークのプレスが強まるとミスが増えてしまっていた。おそらくこれにペップは不満に感じ、ブラーボの獲得に本格的に動き出したかもしれない。
また後半からサパレタは、前半よりも中央にポジショニングしなくなる。おそらく前半何度もカウンターで裏を狙われたからということと、ストークのプレスが激しくて落ち着いたポゼッションの展開にならなかったことが理由だろう。それもあってか、サパレタサイドからのカウンターを受ける機会が少なり、シティの左サイドか中央の裏にカウンターを狙われることが増えた。

そんなこともあり、攻守が目まぐるしく入れ替わる落ち着かない展開が続いていく。同時に攻撃時にナバスやスターリングが独力での突破を試みることが増えたり、危なっかしい縦パスが増えていく。もう少し落ち着いてやってもいい気もするが、ストークのプレッシャーに対する焦りが出たのだろう。

シティも前半同様、前からある程度プレスをかけていくのだが、ストークのギルバート、ボージャン、ジョーアレン、アルナウトヴィッチあたりがうまく連携すると、シティでも簡単には奪えるわけではなかった。

 5.それでも勝つのは俺たちだ うまくいかない時間帯が続き、いらだちを覚えるペップの姿が映し出される。そこでシティは、後半24分にナバスに変えてノリートを投入する。ノリートが左SHで、スターリングは右SHに移動。そしてアグエロに変えてイヘアナチョを投入する。イヘアナチョはキープ力があり、後半40分あたりになってシティはようやく少し落ち着きを取り戻し始める。そして終了間際にそのイヘアナチョのアシストでノリートが3点目を決める。 さらに最後の方にマルコ・アルナウトヴィッチが交代すると、サパレタは再度中央にポジションを取り始めて、シティのポゼッションが始まる。4点目はそんな形のビルドアップからだった。4-1でシティが勝利する。

 6.余談 第2節の段階ですでにペップ色が十分に見えるシティだったのが印象的だった。ただしギュンドアンとシルバが同時に怪我をした時にはどうなるのだろうと気になる部分もある。またゴール前への侵入の部分で、まだ改善が必要と思われる。 ちなみにユナイテッド戦は、肘打ちによりアグエロが出場できないそうで、非常に残念でならない。

ストークは特に後半、なかなかシティを苦しめていて面白かった。特にボージャン、ギルバート、アルナウトヴィッチ、ジョーアレンはやはり上手い。9位が数年続いているが、今年はどこまでいけるのだろうか。



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