<前半戦の記事>

目次
  1. プロローグ:相手に傾いた流れ。日本が持つオプション。
  2. 2つのアプローチを仕込んだNZ。日本を崩しにかかる
  3. 小林祐希の成長を感じる好プレー分析
  4. 乾貴士が変えた流れ。決勝点の土壌を築く卓越したプレー
  5. 余談
1.プロローグ:相手に傾いた流れ。日本が持つオプション。
前半戦の記事に書いたように、前半の20分過ぎまではニュージーランドの残念さもあり、流れをつかんで幾度もチャンスを生み出した日本。しかし流れが徐々に傾き、微妙な状況に。後半、ハリルホジッチはどんな手を打つのか。また小林祐希や乾貴士などのオプションをどう効果的に使うのだろうか。

前半同様後半開始直後から、狙いを持ったプレーが見られた。

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槙野から大迫へフィード。競り合うリードのカバーリングでボクスオールが空けたスペースを久保が狙う。コルビーは酒井へのケアも気になっていたため久保の動きに間に合わない。
開始直後のプレーということで明らかに狙いを持ったプレーだったことがうかがえる。うまくいかなかったが通れば簡単に1点を奪えたかもしれない場面だった。
5-3-2の逆サイド側の守備としてWBしかいないことによる、日本の久保と酒井の2人をケアしなければいけないジレンマをうまく突いた攻撃だった。

2.2つのアプローチを仕込んだNZ。日本を崩しにかかる
一方ニュージーランドの攻撃。後半のニュージーランドは、ハーフタイムに監督が仕込みを入れてきた。そして2つのアプローチで日本を切り崩しにかかる。

まず1つ目のアプローチ。それはサイドに人を集めて数的優位を作り、崩しにかかるプレーだった。
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つまり逆サイドなどどこかのスペースを空けて、ネガティブトランジション時にカウンターを受けやすくなるリスクを背負ってでも攻めに来た。
これからW杯予選のプレーオフを戦うニュージーランド。そりゃチリに勝つには日本にぐらい勝たねばやばいぜ、と。守って無難に終わらせてる場合じゃないぜ、と。

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左サイドに5,6人集めて、浮く人(フリーの選手)を作り、落ち着いてポストプレー。
そこからのシンプルなパスワークで崩していく意図を見せていた。

もう一つのアプローチ。それは単純明快。ボクスオールによるロングスロー爆撃連弾だ。
すると、ウッドなど巨漢な選手に対応するために余分に多くの人数を割かなければいけない日本。
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具体的には、ロングスローの落下地点にニュージーランドの選手が2,3人、対して日本の選手が4,5人という密集地帯ができあがる。これによりペナルティエリア近辺の他のスペースを埋める日本の選手が少なくなる。
そこでの競り合いから、こぼれ球に他の選手が詰めてシュートする形や、最初から他の空いた選手を使うなど、日本が空けてくれたスペースに人数に余裕のあるニュージーランドは人を配置し、こぼれ球を狙っていた。

こぼれ球を拾う人員が多いのだから、ニュージーランドの波状攻撃となる必然の展開。波状攻撃を受けることで、DFラインを押し上げる時間の余裕が見つからない。
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したがって相手のスペースを効果的に消すのが難しい。相手にスペースがあるため、良い状態で簡単にはボールを奪取できない。したがって無理してボール奪取しようとするも、またファールを取られ、再度セットプレーを与える。といった悪循環に陥ってしまう日本。

そんな悪い流れから、サイドからファーサイドにクロスを上げられてしまう。うまく吉田の後ろ(視野外)に入り込んだウッドが、ヘディングシュートでゴール。
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この時点では真っすぐ向いている。
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少し斜めになるもまだ視野に入っているだろう。
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最後の最後で視野外に逃げられる。直前まで視野外を狙われることを警戒した体の向きを意識していたがゆえに、吉田はかなり悔しいだろう。

また後半になって、前から激しくプレッシングを開始するニュージーランド。プレッシャーに耐え切れず、日本がボールをロストするシーンが見られる。そんな悪循環の流れを、2人の日本選手が変えていく。

3.小林祐希の成長を感じる好プレー分析次回記事に続く


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