<前回の記事はこちら

3.森島の迅速なポジションチェンジで川崎のハイプレスを掻い潜ろうとする広島

前半10分を過ぎたころから、徐々に広島はビルドアップの形を変更し、川崎のハイプレスを掻い潜り始める。対応が早いのは、選手の判断なのか監督の指示なのかは現場のみぞ知る。でもたぶん元々準備していたんだと思う。稲垣と森島の役割が分かれていたからだ。

具体的には、インサイドハーフがDFラインに降りていく形だ。
frontale_hiroshima11
例えば右SBの丹羽が高めの位置に移動し、森島が右SBの位置に降りる。
これにより森谷からすれば、いや中央を空けてそんなところまではさすがに追えない、となり、長谷川からすれば丹羽も警戒しなきゃいけないしと詰めづらい。そこから展開していくなどだ。

ある実際のシーンはこんな感じだ。
hiroshima_buildup1
そこで長谷川が詰め切れないので、憲剛と小林悠が詰めてくる。憲剛は念のため青山へのパスコースを消しながら。
hiroshima_buildup2
しかし森島はあざ笑うかのように、浮き球で逆サイドのCBである水本にパスし、ビルドアップを成功に導いていく。

frontale_hiroshima12
また他にもCBの間に降りる形からのビルドアップも見せていた。
青山ではなくインサイドハーフがやることで、川崎が誰が誰をマークするかを迷わせる。そして稲垣ではなく森島がその役割を担っていた。稲垣には前線のライン間で受ける動きや、裏に飛び出す動きを期待しているからだろう。

また広島にはビルドアップが得意な千葉がいる。
frontale_hiroshima13
森島は自分がいるスペースに、千葉がドリブルを進めそうであれば、そのスペースを空けるために、降りるのを辞めて前に転じ、ライン間で受ける動きをしてみせて森谷を引っ張る。

また川崎もそうは言ってもハイプレスを頑張る。
frontale_hiroshima14
したがってビルドアップが難しければ、一旦GKに下げて、さらにDFラインが下がる動きを見せて深さを作り、小林悠と中村憲剛が追う迫力を削ろうとする。

frontale_hiroshima15
この時、丹羽が高い位置に上がっており、ハイプレスで前のめりな長谷川がその前にポジションをとる。
その上でGKから千葉がパスを受け、プレスが間に合う前に、千葉から降りてきたアンデルソンロペスへの高速グラウンダーのパス。

frontale_hiroshima16
長谷川が前に出ているので、アンデルソンロペスのフリックを予測して丹羽が駆け上がりながらボールを受けるとフリーになり、一気に前線へ持ち運べてしまうシーンが見られた。

長谷川は前に行く勇気や姿勢は良いのだけど、たまにその背後を活かされることがあったので、ここは改善点だろう。

このように森島の効果的なポジショニングを始めとして徐々にビルドアップが落ち着き始める広島。そしてSBが高い位置に、そしてインサイドハーフはハーフスペースライン間にポジショニングし、攻勢を強めチャンスを演出していく。

しかしなかなか点が決まらない。稲垣もサイドの高い位置やゴール前に飛び出すなど、オフザボールの質が高く、広島の攻撃を活性化させるのだが、ゴールが決められないのが悩ましいところだった。

一方の川崎もいつまでも広島のハイプレスに黙ってはいられない。しかし不運なことにチョンソンリョンが負傷退場し、GKが新井に変更される。
oniki_taniguchi
そのタイミングで、鬼木監督と谷口が何やら会話を始めていた。

4.短い交代時間を有効に使った鬼木監督。谷口が川崎に変化を与える次回記事に続く


面白いサッカーブログが多くあります。
私もランキング参加中、クリック励みになります
にほんブログ村 サッカーブログ Jリーグ(J1)へ 
----------------------------------------------------------------------
たまにtwitterで実況しながら分析もしています
 
----------------------------------------------------------------------