【図解で分析】サッカーアナライザーの戦術分析ブログ

サッカーの試合を図解でわかりやすく分析していきます。 長いこと試合分析をやってきましたが、オープンに書いていこうかと思います。 一体試合で何が起きているのか、どんな駆け引きが行われているのか、なぜあの選手は活躍できるのか。分析していきましょう。 サッカーがもっと楽しいものに変わります。

タグ:山口蛍

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4.香川真司の巧みなポジショニング
さて日本代表では相手にも警戒されることもあり、なかなか世間には厳しい目で見られている香川真司。
しかし世界でもトップクラブに近い地位にまで上り詰めたドルトムントでいまだに在籍できている。そこには彼の一番の強みであるライン間でのプレーの他、巧みなポジショニングなども理由だ。実はPKを獲得して日本の1点目となったシーンに、香川真司のポジショニングがこっそりと寄与している。

具体的に試合映像の画像を切り取っていく。

まずは前半4分の場面だ。
kagawa_backstep1
右サイドで久保が相手のプレスを受けながらもキープしようとする場面。青い丸で囲んだ香川真司は少し下がりながら近づいている。久保がボール奪取された際に、この相手にボールを渡らせないことにもつながる。
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3.少し落ち着いたNZに対して、吉田、武藤、酒井、久保が動く
少し話は脱線するが、守備のフォーメーションを4-4-2とするチームが世の中には多い。
これはピッチの横幅に対して、1人が守れるスペースを考えた時に、平均的に4人いると穴を埋められる傾向があるからだ。
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つまり同じラインに5人いれば1人1人がカバーすべき範囲をもっとスペースを狭くできる。大きくサイドチェンジをされた時にも、普通にスライドすればある程度間に合うのだ。
逆に同じラインに3人しかいなければ1人1人がカバーすべき範囲は広大になる。サイドチェンジを行われた時には迅速にスライドを行わなければ、空いたスペースを利用されてしまう。
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試合を終えた後、香川は「何の意味がある試合だったのか」とコメントしたとメディアで報道されている。果たして本当に意味のない試合だったのだろうか。
まだまだ世界各国多くの代表チームはW杯出場に向けて本気で戦闘中だ。したがってなかなか良い対戦相手を見つけるのが難しかったのだろう。そんな中での消極的な選択によりNZとの試合となった。
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目次
  1. プロローグ:槙野と武藤のテスト。それ以外は順当なスタメン(本記事に記載)
  2. ドタバタで始まったザルすぎるNZを崩していく日本(本記事に記載)
  3. 少し落ち着いたNZに対して、吉田、武藤、酒井、久保が動く
  4. 香川の巧みなポジショニング
  5. 5バックの強みを活かして、流れを変えられてしまう日本
1.プロローグ:槙野と武藤のテスト。それ以外は順当なスタメン
日本代表は川島永嗣、酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都、山口蛍、井手口陽介、香川真司、武藤嘉紀、久保裕也、大迫勇也。
最近クラブで調子の良い武藤。昨季は長い怪我もあり、久しぶりの代表スタメンだ。このチャンスを必ず活かしたいだろう。そして槙野。いつも代表には選出されているが出場機会は多くない。そんな中、久しぶりのCBでの出場。でかいNZの選手相手にも俺はやれるんだぜ、と見せたいところだろう。

ニュージーランドのスタメンは、マリノビッチ、リード、ボクスオール、インガム、コルビー、デュランテ、マグリンチィ、トーマス、バーバルーゼス、ウッド、ロハス。
全然知らないが、過去に4-2で日本が勝利した時にウッドが2点を決めているらしい。

2.ドタバタで始まったザルすぎるNZを崩していく日本

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タイ戦では、UAE戦分析記事(UAE戦、なぜ中央渋滞が発生し、なぜ香川真司は空気だったか図を用いて解説 〜日本代表vsUAE〜)で指摘した幅と深さの問題について解決したい意図は見えた。しかしなぜタイ程度の相手に大量得点できない展開となってしまったのだろうか。それをタイの守備陣形、スペースの活用、ボランチの攻撃性能という面から見ていく。

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 目次 1.プロローグ:カウンター対策、突破力、裏抜けを補充する日本 2.タイの日本対策ディフェンス 〜SHの中央警戒ポジショニング〜 3.左サイドをいかに崩していくか 〜ポッカリ空いたスペース〜 4.なぜタイ程度に大量得点できないか 〜物足りないボランチの攻撃性能〜 5.余談

 1.プロローグ:カウンター対策、突破力、裏抜けを補充する日本 日本代表のスタメンは、西川周作、酒井高徳、吉田麻也、森重真人、酒井宏樹、長谷部誠、山口蛍、原口元気、香川真司、本田圭佑、浅野琢磨。 UAE戦からは大島→山口、清武→原口、岡崎→浅野。日本のポゼッション率が高くなる展開だろうから、ネガティブトランジション時のカウンター対策として山口起用は合理的。ただし攻撃に関してこの2人にそこまで期待するわけにはいかないので、前線4人とSB2人の6人でなんとかしてね、という感じだろうか。

タイ代表のスタメンは、上記画像をご参照ください。ティーラシンはタイのメッシと呼ばれてるらしい。

 2.タイの日本対策ディフェンス 〜SHの中央警戒ポジショニング〜

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分析ブログってことなんですが、話題になったことについて軽くコメントする記事もたまにあげていきます。

最近こんな記事およびデータがネットで出回っていました。

山口蛍よりもボール奪取能力が高い日本人ボランチ6人;小笠原満男、川辺駿他

ボール奪取データ

例えばみなさんが日本代表監督であった場合、これを見てどう考えるだろうか。

この記事からは、データというものがいかに人の判断を狂わせる可能性があるかを表していると感じる。その危険性の類は、最近ビジネスの世界でも、統計データの見方として言及されることが多い。

特定ポジションを考える時、まずは何を見るべきなのか仮説でも構わないので明確でないといけない。つまり、まず大事なのは自分のチーム(例:日本代表)におけるプレーモデルの中で、(守備的)ボランチの必要要件とは何なのか、を明確にすることだ。

その中の一つにボール奪取能力があるだろう。そして上記の記事で言えばその要件を プレー時間90分当たりの「タックル成功数+インターセプト成功数+こぼれ球奪取数」 と決めているわけだ。

ただしそこには、例えば所属チームのプレーモデル、所属チームの守備回数などは考慮されていないし、データに反映しないということだ。

しかし引いて守るチームと、前線からハイプレスするチームにおけるボール奪取では必要な能力は異なるものだ。 また90分間に守備回数が100回あるチームと50回しかないチームとでは、そもそもデータの母数が異なる。誤解を恐れず超単純化すると、米本が100回中7.41回、山口蛍は50回中6.10回(単純に倍にすると100回中12.2回)という風に山口蛍が上回るかもしれないのだ。(あくまで可能性)
確かにデータはわかりやすい手がかりとなりうる。 しかし何を要件とするかによって、同じデータでも非常に役に立つこともあれば、 何の役にも立たず、むしろ間違った判断へ導くこともある。

ビジネスの世界でよく言われるように、 統計/データを適切に見るためには素養が求められることを注意したい。



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